殺人犯は簡単には更生しない奴もいる
「JT女性社員逆恨み殺人事件」という事件が15年ほど前にありまして、殺人犯にはもう人として壊れていて反省も更生もしようがない人がいるんだなぁと思ったことを思い出しましたので書いてみます。
川崎の13歳中一殺人事件の犯人もこの事件の犯人と同様に壊れていてもう治せない気がしますがどうなんですかね。
JT女性社員逆恨み殺人事件の犯人は持田孝と言います。
この男、34歳の1976年に付き合っていた家出中の16歳の少女に別れ話を持ち出されて逆上し、浴衣のヒモで首を絞めて殺してしまいます。
このときの刑が懲役10年。入所7年後仮出所になる1984年まで岡山刑務所に服役していました。
これで更生してくれるとよかったのですがそうはいかなかったようで、出所後5年過ぎた1989年には強姦と恐喝事件を起こします。
飲み屋で話したJT女性社員と店を出た後、暗がりまで来たところでいきなり襲いかかり、失神するまで首を絞め、近くのゴミ集積所までひきずっていかれてゴミの中にあった電気コードでさらに首を絞めレイプしたそうです。
最悪ですね。
更にそれだけでは終わらず、ショルダーバッグを奪われ、中の手帳から電話番号を知り、「アンタの出方次第ではこないだのこと会社に言うよ」「10万持ってくれば誰にも言わない。なかったことにする。知り合いにも警察にも言うな」と電話をかけて恐喝したらしいです。
レイプ→強盗→恐喝の3連発コンボです。
この爽快なまでのクズっぷり...
ここまでやれば当然被害者も警察に行きますし、警察も動きます。
持田は逮捕され、今度は懲役10年の刑に処せられます。
これで更生してくれればいいのですが、やっぱりダメでこのレイプ被害者へのお礼回り殺人を犯します。
1997年に7年過ごした札幌刑務所から出所したのち特急電車に乗ってまっすぐ東京に向かい、出所2日目には早速被害女性宅を探し始めたようです。
殺人に使った包丁もすかさず購入していた様子。
2か月後。持田はつきとめた江東区の団地の階段でK子さんの帰りを待ちます。
午後9時ごろ、帰宅してくる被害者を確認した持田はエレベーターで1階に降りた。
エレベーターが1階に着くと、ドアの前には彼女がいて、犯人は降りずに、そのまま被害者が乗り込みエレベーター内で2人きりとなったようです。
この時はまだ、K子さんはあの時の強姦犯ということに気づいてはいなかった。
「俺のこと覚えているかい」
密室の中で持田はそう声をかけた。被害者はすぐには男の顔を思い出せずにいたようですが、
持田は
「7年前のことを覚えているか」と話したらしい(怖すぎ)。
エレベーターの中でもみ合いとなったが、被害者は持田の持つ包丁を一旦は取り上げ、エレベーターが4階に着くと、被害者は廊下に飛び出し、住人に助けを求めたそうです。
しかし、どの部屋からも人は出てこなかった。
持田はK子さんから包丁を奪い返し、左右の胸や腹部をメッタ刺しにして殺します。
そしてまたしてもハンドバッグを奪い団地を立ち去ったという話です。
最悪です。
何人かの住人は在宅していて、悲鳴も聞こえてはいたが、あまりに恐怖に満ちていた声だったため、ドアを開ける事ができなかったそうです。
持田は裁判長に、
「警察に届けないという約束を破ったので、彼女に会って謝ってもらいたかった」
と述べたとか。
これに対して、裁判長は、
「強姦された女性が警察に届け出たのは当たり前じゃないか!」と声を荒げたらしい。
環境の問題か、先天的な問題なのかはわかりませんが、この犯人、社会的な人間として完全に壊れちゃっているので更生はたぶん無理でしょ。
川崎の少年殺人事件の犯人もベクトルは少し違いますが割と同類なのではないかと思います。
個人的には冤罪の可能性があるので取り返しのつかなくなる死刑には反対なのですが、こういう人を娑婆に出すのは反対ですねぇ。